実際には何が重視されているのか
資格の有無よりも重視されていること
転職は可能
無資格だと異業種・異職種への転職はできないと思っている人もいるでしょう。資格はその人の能力の目安となるものです。しかし、それが必ずしも選考に影響するわけではありません。募集要項の必須項目に特定の資格が記されている場合は別ですが、そうでないなら転職できる可能性が残っています。事実、中途採用において企業が重視しているのはこれまでの経験や実績、スキルなどです。あくまで、その人材が自社でどう活躍してくれるのかに注目しています。資格はスキルの裏付けになるものであり、取得しただけで転職を有利に進められるわけではありません。無資格であっても、仕事に活かせる経験やスキルを強くアピールできれば選考を突破することは可能です。
ただし、資格がなければ実務を行えない仕事もあります。医師や弁護士、建築士、美容師などの業務独占資格が必要な仕事です。職種によっては資格を優遇している場合もあるでしょう。逆にいえば、それらのケースを除けば資格を必須とする仕事はそこまで多くありません。
採用側が重視しているポイント
実際に企業は何を重視しているのでしょうか。企業の人事担当者を対象に行った調査によると、選考基準で重視する内容として最も多かったのは、経験者採用の場合は職務経歴と仕事に対する考え方でした。一方で、資格を重視するといった人事担当者は全体の4分の1にとどまっています。また、未経験者採用の場合はコミュニケーションスキルを重視するという回答が最も多かったようです。経験者・未経験者共に、資格よりも経歴やポテンシャルを重視していることが分かります。
また、別の調査によると、中途採用にあたって資格を重視している業種は医療・福祉や建設業である一方で、製造業や飲食業では10~20%程度にとどまっており、業種によって意識の差が大きいという結果が出ています。このことからも分かる通り、業務独占資格以外ではそこまで資格の有無を重視していないようです。
その上で、近年特に重視されるようになったのはコミュニケーションスキルです。採用側は、上司や部下とのスムーズな連携や、様々な状況で臨機応変に対応する力を求めています。コミュニケーションスキルは多くの仕事で求められるものです。これまでに経験したことが、異業種・異職種で役立つ機会も多いでしょう。無資格から転職に挑戦する際は、採用側が求めているスキルを事前に確認した上で、的確にアプローチしてください。